積み消化。お城を舞台にした陰謀劇、完結編。
結構あっさり終わってしまった印象。陰謀劇といっても、それほどドロドロしてはいなくて、裏で糸を引いていた悪役側にも愛嬌があって憎めないのが、この世界らしいなぁと思ったりしました。城を守る黒騎士やオルバたちと、魔王が作り出した赤騎士が戦う様子も、どこかユーモラスでドタバタ喜劇みたいなところがありましたしね。
王道ではありますが、情けない王様が情けないなりに父親としての意思を見せるシーンは良かったです。家族との関わりや、デュアンに対しての複雑な思いなどを読むと、この陰謀劇の物語の中心は王子チャールズの方なんだろうなぁと思いますね。気弱な王子の成長の物語。
クレイ・ジュダの出番が多いことにはちょっと驚いたりも。ここまでお話に関わってくるとは想像していなかったので。今度も関わってくるのでしょうか?
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「デュアン・サーク」の方も、積んでいるうちに第二部まで完結してしまっているんですよね。ちゃんと積み、崩していかないと……。
デュアン・サークII(15) 永遠の約束、それぞれの旅立ち<下> (電撃文庫)
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