19世紀後半のフランスで、工芸店で働く日本人少女湯音の物語。
慣れない異国の地で、文化や価値観の違いに戸惑ったり傷ついたりしながらも、一所懸命に日々を過ごす湯音の姿が健気で可愛いですね。表情豊かなのも可愛らしいです。
工芸店の若店主クロードや商店街の人々、富裕層の少女アリスやその姉と、湯音が少しずつ馴染んでいく姿も描かれていますが……温かい良いお話の中に、貧富の差や人種意識等の厳しい現実が織り込まれているのが、他のお話とは違う特色になっていますね。
湯音の影響もあって前を向き始めたクロードと、アリスの姉カミーユの今後の関係も気になります。
異国迷路のクロワーゼ(2) (角川コミックス ドラゴンJr. 111-3)
- 作者: 武田日向
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/06/09
- メディア: コミック
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