録画しておいたものを視聴。
現代の武器商人の物語。武器の密売の才能を持ってしまった男が、警察に追われ、相棒にしていた弟を精神的に追い詰めてしまいながらも、結局その仕事を続けていってしまう姿が描かれています。
武器の密売をしている男自身は、裏社会の人間のような悪党っぽさはなく、普通のビジネスマンのようですらあるという、そのギャップがなんとも言えませんね。特別な悪人でもなければ、残酷な人間というわけでもない。武器の密売をしていながら、小心者っぽいところすらあったりして。
終盤、妻の信頼をなくし、弟は破滅に向かい、更に殺されていく人間の姿を見て、人並みに良心の呵責を覚えることもありながら……それでも結局、武器の売買を続けていってしまう。今の現実が、彼の才能を求めているから……。
頭の痛い現実について、改めて考えさせられました。
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2006/06/09
- メディア: DVD
- クリック: 34回
- この商品を含むブログ (143件) を見る