「ひぐらしのなく頃に 心癒し編」

「祭囃し編」のその後を描いた、おまけ物語。一応、梨花が子供としての自分を取り戻し、同時に将来の羽入からの巣立ちを自覚する、というあたりがテーマになっています。ただ内容はドタバタ中心。いつもの部活メンバーが、東京に行くためにこっそり村を抜け出して、という流れ。子供の一夜の冒険で、大きな事件は起こらず、お話もあっという間に終わってしまいます。実際語られている物語とテーマが、あまり一致していないような印象も。
　キャラのやり取り自体は楽しめました。皆よく動いてます。表情豊かな羽入もかわいい。今までのお話と違い、深刻さのない明るい内容なので、気軽に楽しめるのは良いかと。少し同人誌っぽいところもありましたけどね。

ひぐらしのなく頃に 心癒し編 (角川コミックス・エース 229-1)