9巻は学園祭騒動の決着と小ネタ数話、それと魔法試験。10巻はブラックM0プレートの試練と小ネタ数話、そして九澄の転校を絡めての最終話。
9巻の学園祭騒動と魔法試験、それと10巻のBM0化の試練はきちんと盛り上げていて、楽しめました。数話の小ネタも明るい雰囲気で楽しめます。大門の話はちょっと無理があるかな、と思いましたが。プリン話はパロディ台詞や擬音が笑えました。ネタの使い方が上手いですね。
最終話は駆け足気味で、本当にあっさりとした感じ。BM0プレートを活用したお話をしてから最終話を始めても良かったのでは、と思ってしまいました。丁度10巻で終わらせたかったのかもしれませんけど。
総じて。魔法を使えない九澄が、魔法を消せるM0の力と、あとは自分の機転と体力を頼りに活躍していく姿が楽しかったですね。裏表がなく、真っ直ぐなところのある性格は少年誌らしくて良かったと思います。脇キャラも出番は少ないものの、良いキャラが多かったように思えます。観月とルーシーは人気があるのも頷けますね。ヒロインの柊は今一つ地味ではありましたが。優等生キャラはやっぱり扱いにくいのかなぁと思ったりも。
もう少し九澄の活躍を見たかったと思いますが、10巻完結は丁度良いところでまとめられたとも思えます。バトルものの方面にはいかず、シリアスすぎることも無く、学園コメディとして丁度良いバランスを保ち続けたのはすごいとも思いました。
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