久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「火龍面舞」朱鷺田祐介

 長く積んでいたものをようやく消化。
 TRPG「深淵」の世界を舞台にしたファンタジー小説です。「深淵」は「RPGマガジン」で連載されていた頃から好きな作品で、システム等も買い揃えたのですが、数回しか遊んでいません。世界設定や雰囲気は好きなんですけど、実際プレイするのはなかなか難しくて。今、第2版が出ているんでしたっけ? 機会があれば、また遊んでみたいものですが……。
 魔獣を生み出す術に手を出した異端の魔道師が、ある事件を通して、己の過去の罪と対峙することになるという物語。野心のために女を生贄にした魔道師と、生贄にされながらも魔道師を愛した女、二人の運命が、魔族と人間の暗闘を絡めながら描かれています。
RPGマガジン」に連載されていた記事よりは、若干軽めの印象。雑誌に掲載されていたリプレイ等は、もっと暗かったような記憶が……。
 巻末には「深淵」のワールドガイド掲載。懐かしいです。

火龍面舞 (ファンタジーの森)

火龍面舞 (ファンタジーの森)