久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」

 テレビ放映されたものを視聴。
「鉄の女」の異名で有名な、元イギリス首相マーガレット・サッチャーを題材にした作品。
 政治家としてのマーガレット・サッチャーを描いたというよりは……誰にも等しく訪れる「老い」というものを描いた感じですね。認知症が進み、他界した夫の幻覚に惑わされるマーガット・サッチャーの姿と、政治家として苛烈に生きていた彼女の姿を交互に描くことで、より強く「老い」の怖さや切なさが印象づけられていました。
 いやなんか……見ていて切なくなってきてしまいますね。マーガレット・サッチャーに特別思い入れはないのですが……どれほど強く生きてきた人間にも、ほんとに等しく老いはやってくるのだなぁと思わされてしまいます。
 人間の一生というものについても考えさせられますね。

 それにしても……この邦題は、個人的にちょっと好きではないです。