久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「バック・アロウ」

 谷口悟朗さん監督、中島かずきさん脚本のオリジナルアニメーション。一応ネタバレがありますので、まだ見ていない方はご注意下さい。

 壁に囲まれ、その壁を神と崇める大地「リンガリンド」。二つの大国が争うその地に、壁の外から男がやってくる。記憶を無くしながらも、壁の外に戻ろうとする男。その行動は周囲を巻き込んでいき、やがて世界そのものの在り方を変えていってしまうことになるのだが……といった感じのお話。

 テンポよく進んでいく冒険活劇であり、ロボットアクションアニメでした。個性豊かなキャラクターたちのやり取り、意志のぶつかり合いが楽しく、面白い作品。

 世界設定に仕掛けが施されているのが、中島かずきさんの作品らしいなぁと思ったりもしました。壁の外の秘密が明らかになってからは、ちょっと展開が急すぎるように感じてしまったりもして……最後のSF設定をしっかり描写するためには、もう1話ぐらいあった方が良かったのではないかなぁと思ってしまいました。そこだけが物足りなく、ちょっと残念。

 それでも、総じて面白い作品でした。2クール、楽しかったです。