久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/諸諸感想・レビュー等

「ウインドトーカーズ」

 テレビ放映されたものを視聴。
 第二次世界大戦。戦争で仲間を失った主人公は、日本兵への復讐心を胸に再び戦場へ戻ろうとする。だが彼に密かに与えられた任務は、先住民の言語を暗号として利用する通信兵を戦場で守り……そしてもしものときは、その通信兵の命を奪ってでも暗号の秘密を守るというものだった……といった感じのお話。
 怒りと復讐に捕らわれていた主人公が、護衛任務で通信兵と触れ合ううちに、彼との間に友情が芽生えていくお話。戦場での友情を描いた物語であり……主人公が憎しみから解放されていく、ある種の魂の再生のお話でもありました。
 地上戦の最前線は本当に地獄だなぁと思ったりも。戦争全体を見れば優勢な側であったとしても、それで地上の戦いが楽になるわけではなく……敵の攻撃で、奇襲で、時には味方の誤射で、人の命が紙くずのように散っていく。その地獄の中に居続ければ、温厚だった人間もがむしゃらに人を殺し、砲撃で敵が吹き飛んでいくのを見て快哉を叫ぶような存在に堕ちてしまうわけで……本当に戦争というのはおぞましいものだなぁと思わされたりもしました。