久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「アーカム・ノワール 事件簿2 雷鳴に招かれしもの」

 クトゥルフ神話を題材にした一人用カードゲーム、シリーズ二作目。奇怪な事件と対峙することになった探偵ハワード・ラブクラフト。正気を失うか、犠牲者が尽きてしまう前に、事件を解明するための「パズルピース」を集めることを目指す、といった感じのゲームです。
 基本ルールは「事件簿1」と同じで……場に置かれた「犠牲者カード」に、カード端の「捜査のスキル」シンボルが繋がるように「手がかりカード」を並べていき……その犠牲者の事件解決のために5種類の「手がかりの種類」シンボルを、それに加えて事件の全体像を明らかにする(ゲームクリアする)ために必要な「パズルピース」のシンボルを集めることを目指していきます。
 場に置いた「手がかりカード」の効果によって、もしくは各事件の列に置かれた「手がかりカード」の枚数が7枚を超えた場合は以降「手がかりカード」を場に置く度に、正気度チェック(「手がかりカード」の山札から1枚引き、そのカードに「狂気」のペナルティー・シンボルが描かれていたら失敗となる)を行わなければならず、それによって「狂気エリア」に「手がかりカード」が5枚置かれてしまった場合はゲームオーバーとなります。また、「手がかりカード」の山札が尽きたり、「時間切れカード置き場」に「手がかりカード」が5枚置かれた場合は、「犠牲者カード」の山札から1枚引いて、新たな事件の列を作ることになりますが……その際、「犠牲者カード」の山札が尽きている場合もゲームオーバーとなります。これらゲームオーバーの状態を迎えてしまう前に、プレイヤーは各犠牲者の事件を解決していき、「パズルピース」が描かれた、5種類の「手がかりの種類」シンボルの「手がかりカード」を、「『事件の全体像』カード置き場」に置くことを目指すことになります。
「事件簿2」になって新たに加わった要素もあり……プレイヤーの障害となる大きなものが、事件の列に「時間切れ」のペナルティー・シンボルが描かれた「手がかりカード」が3枚置かれると、その列に加えなければならなくなる「嵐カード」があること。「嵐カード」によって事件の列のカードが増えてしまうので、正気度チェックを行わなければならなくなる危険性が増してしまい……でも「稲妻」のシンボルが描かれた「嵐カード」を場に並べなければ、その列に置けない「手がかりカード」もあるというのが悩ましいところですね。
 プレイヤーの助けとなる要素が、「式文カード」の存在。呪文の模様が完成するように「手がかりカード」が一組、事件の一列に揃うか、「『終了した事件』カード置き場」や「『事件の全体像』カード置き場」に揃うかすれば手に入れられるカードで……「鍵穴」のシンボルが描かれた「手がかりカード」を場に置くための「鍵」のカードとして使うことができ、同時にゲームクリアのための「パズルピース」も持っている強力なカードとなっています。
「事件簿1」も難しいゲームでしたが……新しい要素が加わった分、「事件簿2」は難易度がすごく高くなっている感じでした。「嵐カード」の扱いがやはり難しく……正気を失う危険性が増しても、事件の全体像を明らかにする(ゲームクリアに近づく)ためには場に置かなければならないときもあり……その危うい感じが、クトゥルフ神話らしい雰囲気を盛り上げる要素にもなっているように思いました。真相に近づくということは、それだけ狂気の淵に近づくということでもあるわけで……「事件簿1」よりも、クトゥルフ神話らしさを感じられたように思います。不気味なイラストも良い感じ。
「事件簿1」は通常の難易度で、何とかギリギリクリアできましたが……「事件簿2」は、なかなかクリアできず……「犠牲者カード」の枚数調整等によって難易度を少し下げた状態で、挑戦してみた方が良いようにも思いました。まずは1回クリアすることを目指して、頑張りたいと思います。

 

 

 ……ゲームのプレイ時間「30分」となっていますが、考えながら挑戦していると、すぐ1時間近くたってしまったりしますね。挑戦し甲斐のあるゲームですけれど、時間に余裕があるときでないとちょっと遊べないなぁと思ったりも。慣れてくれば、もう少し早くプレイできるようになるのかもしれませんが。

 

 

「事件簿3」も買ってありますが、挑戦するのはかなり先になりそうです。