久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「穢翼のユースティア」第2巻

オーガスト」制作のPCゲームのコミック版、最終巻。

「牢獄」の青年カイムに保護されることになった、羽化病罹患者の少女ティア。自分が守られているのは優しさからだけではないことを知りながらも、ティアはカイムに保護されている今に喜びを見出していく。一方カイムもまた、ティアに打算だけではない思いを抱くようになっていくのだが……といった感じの展開。

 原作ゲームは、「オーガスト」の作品では珍しいダークファンタジーで、結構好きでした。「牢獄」から「下層」へ、そして「上層」へと、舞台を変えながら世界の真実に迫っていく感じのストーリーは読みごたえがありましたし。コミック版は、ほんとにその序盤を描いたところで終わってしまったので……ちょっと残念でした。まぁ、全部をコミック化しようとすると、かなり長くなってしまうので、仕方のないことかもしれませんけどね……。