久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「江戸前エルフ」

 江戸時代に召喚され、以来ご神体として奉られながら、引きこもりオタクになってしまった異世界のエルフと、そのエルフに仕える巫女となった少女。東京月島を舞台に、そんな二人の毎日を描く日常ファンタジー

 のんびり楽しい雰囲気のお話でした。いつも小声・猫背で、ほんとに引きこもりオタクそのものになってしまったエルフの姿がユニーク。でもただ自堕落というわけではなく、彼女なりに今の生活や町の人々を大切には思っていて……そんなエルフを町の人たちもまた大事に思っている様子が伝わってくるのが温かくて良かったです。

 江戸時代の文化等に関する豆知識も楽しい。

 のんびり見られる良い作品でした。