第9回メフィスト賞受賞作です。
百人一首にまつわる謎を解く、歴史ミステリ。一応現代で起きた殺人事件も絡んできますが、関連性は薄く、中心は百人一首についての蘊蓄と謎解きです。本格推理を期待して読むと、ちょっと肩透かしかもしれません。歴史ネタが好きな人向けですね。
一応私は大学で日本文学を学んでいた人間なので、読んでいて色々懐かしいなぁと思ったりしました。「小倉山荘色紙和歌」とか、大分忘れてしまいましたが、単語だけは辛うじて記憶に残ってました。日本の古典文学、和歌とかが好きな人も、読んでみると面白いかもしれません。
- 作者: 高田崇史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10/16
- メディア: 文庫
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