久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「交渉人 真下正義」

踊る大捜査線」のスピンオフ映画。テレビで放映され、録画しておいたのを先日見ました。
 娯楽映画としてよく出来た作品で、2時間ちょっとの間、退屈せず楽しむことが出来ました。お話の運び方も上手いですが、一番の魅力は登場人物達のやり取りですね。ユーモラスでとぼけた会話と、場をしめる台詞のバランスが非常に上手いです。地下鉄や映画のネタの使い方も良かったです。
 でも、タイトルで「交渉人」を名乗る割りには、交渉劇は今一つ。普通の刑事物と大差ない感じでした。犯人との駆け引きはかなり物足りないです。クライマックスもちょっと盛り上がりに欠けてますし、犯人の正体がわからないのもマイナス点。正体不明の幽霊のような愉快犯というのも、今では珍しくない題材になってしまっていますしね。
 ちょっと気になるところはありましたが……それでも娯楽映画として楽しめる作品ではありました。「踊る大捜査線」が好きだった人は、見て損はないかと思います。

交渉人 真下正義 スタンダード・エディション [DVD]

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