舞台は朔ら彦の故郷、「地図なき国」へ。
ずっと不敵に振る舞っていた朔ら彦の内面が、今回かなり描写されていました。完璧なキャラのように見えて、実際内面はかなり必死というか、余裕がないというか。その鬱屈が、鉄壱智とのやり取りで消化されたり、却って深まってしまったり……この手の心理描写はさすがに上手いですね。
鉄壱智は安定しているというか、無邪気なように見えて一番周囲を気遣っているように思えます。
朔ら彦の妹や叔母等、新しいキャラクターも現れ、「地図なき国」の過去等も少し語られていますが……この先どのように話が進んでいくのか、予想できないです。都との対決が中心になっていくんでしょうけど、明かされていない伏線も多いですしね。予想できない分楽しみでもありますが……他の作品のように発行が止まらなければいいのですが……。
- 作者: なるしまゆり
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: コミック
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