久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ダ・ヴィンチ・コード」

 録画しておいたものを視聴。ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」に秘められた暗号等を中心に、キリスト教の隠された真実を巡る歴史陰謀ミステリー。
 殺人犯の濡れ衣を着せられた二人が警察から逃げる逃亡劇と、隠された歴史の真実に迫るミステリー部分がうまく絡んで、映画を盛り上げているとは思いますが……展開が早すぎて逆に感情移入できないところもあったり。矢継ぎ早の展開で、間が足りない気がしました。
 新説の方も、映像として見ると説得力が弱い気が。トンデモ陰謀論として、その説自体は魅力的だと思うのですけどね。でも「なんだってー!」と思わせられるような演出が欲しかったです。この点でも、テンポの早さがマイナスになっている気がしました。
 あと典型的日本人としては、その宗教観にぴんとこないところもあったり。キリスト教の方ならもっと驚いたりするところがあるのかもしれませんけど。ボイコットの呼びかけがあったぐらいですしね。
 それなりに楽しめましたが、期待していたほどではなかったというのが正直な感想でしょうか。

ダ・ヴィンチ・コード [DVD]

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