第15回電撃小説大賞銀賞受賞作。小学生との恋愛という不祥事を部長が起こしたことで、高校入学早々バスケ部での活動を奪われてしまった主人公昴が、小学生の女子バスケ部のコーチをすることになってしまうというお話。
てぃんくるさんのイラストといい、粗筋といい、いろいろ狙ったような作品ですが、でも中身はまっとうなスポーツものでした。一人を除いて素人だけの女子チームが、強い男子チームに挑むという流れ。普通ならどうやっても勝てない相手に対して、どう戦うのか。王道だけど読んでいて楽しいです。
キャラクターの心情についても、部活を大切にしている小学生たちの気持ちがよく描かれていて、その影響を受けて昴がバスケへの情熱を取り戻すまでも無理の無い流れで、非常に気持ちがよいお話でした。
キャラ描写はオタク向けなので、その点好みは分かれそうですけど、スポーツモノとして楽しいお話でした。
- 作者: 蒼山サグ,てぃんくる
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 文庫
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