録画しておいたものを視聴。
ゲイ専用の老人ホームを舞台に、オーナーで死期の近いヒミコ、ヒミコの娘、ヒミコの愛人の若い男を中心に描かれていく物語。お金のために、嫌っている父親の老人ホームで手伝いを始めた娘は……。
マイノリティーとされるゲイと、一応一般的なマジョリティーとの間にある、近づいても越えられないような壁。普通とされている人と、普通ではいられない人との考え方や選択の違いがよく出ていて、それがなんとも切ない。ヒロインがゲイたちに受け入れられて、ヒロイン自身もゲイの老人たちに感情移入するようになっても、絶対的に立場や考え方は違っていて。ゲイである父親に捨てられた娘にとってみてば、どれだけ同情できても、絶対に許せないと思ってしまうこともあるわけで。それでも最後には希望もあります。完全な理解や許しはなくても、別離では終わらない。
重めのテーマですが、わざとらしくない程度に誇張されたゲイ描写はコミカルで、明るい雰囲気を映画にもたらしていますね。ただ、ゲイの方が見たらどう評価するのかは、ちょっとわかりませんけれど。記号的に描かれているところはありますからね。
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