久米田康治さん原作コミックのアニメ化作品。
自分が下品な作風のギャグ漫画家であることを、一人娘に隠そうとする父親の奮闘を描いたお話。
思いが空回りしたり暴走したりしながらも、娘のために頑張る父親の姿が優しく、そして面白く……でも、成長した娘と父親が共に暮らせていないらしい状況が毎回描写されることで、本編が楽しければ楽しいほど、苦しく切ない気持ちにもさせられてしまうお話でした。
家族の過去や現状が明らかになるにつれ、娘を大事に育てようとする父親の決意の重さが見ている側にも伝わってきて……だからこそ余計に、未来では成長した娘と父親がなぜ共に過ごせていないのか、その真相が毎回気になってしようがなかったです。
くすりと笑えるギャグが楽しく、下らない日々のドタバタが愛おしく大切に思えてくる……そんな物語でした。
最終回は半ば祈るような気持ちで見ていましたが……大団円を迎えてくれてほんと良かったと思えました。
良い作品でした。