「コンタクト」 - 久道進の日記帳

　録画しておいたものを視聴。
　地球外生命体とのファーストコンタクトを題材に、宗教と科学の関係、人間の信仰心について描いたSF映画。日本人はこの手の宗教問題には割りと鈍感なところがありますが、アメリカ等では宗教と科学の関わりや対立の問題は切り離せないものなのだと、改めて思いました。教育の現場では実際常に揉めているようですしね。
　主人公は、地球外生命体の存在を信じ、研究を続けてきた女性科学者。宇宙からの電波をキャッチした彼女は、周囲と衝突し、恋人とも擦れ違いながらもコンタクトを目指すわけですが……信仰心をどちらかといえば軽視しているようなところのあった彼女が、コンタクトの果てに真摯な信仰心にも似た気持ちを得るというのが面白いですね。宗教と科学は必ずしも対立関係にはないのだと思わせてもくれます。