久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

青少年健全育成条例についての日経記事

 角川書店が「東京国際アニメフェア」への参加を取りやめるらしいと昨夜知り、そのことの記事が載っているかなと思って今朝の朝刊を開いたら……青少年健全育成条例の問題について想像以上に紙面を割かれていたので驚いてしまいました。角川書店の件は載っておりませんでしたけれど。
 反対の声が根強いことだけでなく、成人コミックの区分販売は定着してきていること。成人指定のコミックはコンビニでは扱われておらず、成人向け雑誌等もシール止めされた上で区分陳列されていること。また今回の条例改正案が保護者からの要請によるものでなく、児童ポルノ法案絡みで政策上の思惑があったことも書かれていました。本屋に成人指定のコミックが溢れていて子供も買っているなどというデマを広めていた人もいたようですが、そんな事実はないということがきちんと記事になった意味は大きいと思います。欲を言えば、もう少し早い時期に記事にして欲しかったとも思ってしまいますけれど。
 これだけ反対する人が多く、大勢の人の注目が集まっているのですから、青少年健全育成条例の改正がそもそも必要なのかどうかから、今一度審議をやりなおして欲しいものです。この状況で可決が強行されるような条例に、青少年の「健全」を謳う資格はないでしょう。その薄っぺらい「健全」とそれを押し付ける大人の姿を、子供がどう見るのかも考えて欲しいものですね。