第20回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作。
連続殺人事件に巻き込まれて殺されてしまった少年、歩。ネクロマンサーの少女ユーに助けられて、ゾンビとして蘇った彼は、更にメガロという化け物と異世界の魔装少女ハルナの戦いに巻き込まれ、彼女の代わりに魔装少女の役目を負うことになってしまう。メガロと戦いながら、自分を殺した犯人を捜す歩のもとに、ユーを訪ねてくる吸血忍者まで現れて……。
シリアスにできそうな題材で、とてつもなく変なギャグを展開していくアクションコメディ。クマやザリガニなどの動物の姿をしながら変に人間っぽい振る舞いをするメガロとか、戦闘で体を切り飛ばされては拾ってくっつける歩とか、更にはその歩が魔法少女姿になってチェーンソウの形をした魔法の道具を振り回すとか……その光景を想像すると、なんともいえない微苦笑が浮かんでしまいます。解説にある通り、ほんとにバカなお話。シリアスとギャグの境目を飛んで行っているような感じです。
人を選びそうな作品ですが、はまると楽しいと思います。

これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 木村心一,こぶいち,むりりん
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/01/20
- メディア: 文庫
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