日経新聞夕刊で連載されていた、貴志祐介さんの「擁壁の町」が、本日最終回を迎えましたね。
地面師に狙われた住宅地の運命を描いた物語。コミカルな描写が多く、ブラックユーモアたっぷりの作品だったように思います。
町の大人たちも子供たちも、結局きちんと「敵」と戦うことはできず、状況に翻弄されるがままだったようなところがあって……そのためか、ちょっとすっきりしない感じも受けました。
もし、自分が住んでいる町で、同じようなことが起きたら……なんてことを、ちょっと考えてしまったりもしました。
1月4日からは、川上弘美さんの「森へ行きましょう」が連載開始です。