日経新聞夕刊で連載されていた、荻原浩さんの「ワンダーランド急行」が12月28日に最終回を迎えましたね。丁度一年間の連載ということになるのでしょうか。
出勤時、いつも乗る列車とは反対方向の電車に乗ったことをきっかけに、今まで生きてきた世界とは別の歴史を経たパラレルワールドへ迷い込むことになってしまった主人公。違う世界の「自分」の人生を体験しながら、元の世界へ戻ろうとする主人公だったが……といった感じのお話。
食肉文化や、感染症対策と監視社会、それにネット炎上等……現実で起きている問題を風刺として描くと同時に、ちょっと気弱なところがあるサラリーマンの苦難がコミカルに語られていました。くすりと笑える反面……現実の問題を考えると、笑ってばかりもいられないなぁと思ったりもしました。
最後はちょっと唐突に終わってしまった感じで……そこは少し物足りなく思えてしまいました。
1月4日からは、宮城谷昌光さんの「諸葛亮」が連載開始となります。