久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ケムリクサ」

 たつき監督最新作。自分たちの存在を脅かす「赤虫」と戦いながら、協力し合って生きている姉妹。ある日、自分たちとは違う存在である青年と出会ったことをきっかけに、姉妹は危険な旅路を行くことになるのだが……というお話。

 すごく不思議な世界設定の作品でしたね。世界が滅びた後のような暗い風景に、明らかに人間とは違う存在である主人公たち。世界の状態や、主人公たちの存在等、わからないことが多く、説明もなかなかされず……でもそれが却ってこちらの好奇心を煽り、世界の謎や、先の物語を知りたくなってしまいました。

 旅が進むにつれて、少しずつ姉妹の過去や、「ケムリクサ」というものがおぼろげながらわかっていく展開が面白い。11話で明かされた真実は、すごく切なかったですけれど。

 取っ付きにくく、決してわかりやすい作品とは言えず……私自身、ちゃんと理解できているわけではありませんが……それでもすごく惹かれる作品でした。改めて、一話から見返したくなったりもしますね。

 

ケムリクサ 1巻[上巻] [Blu-ray]

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