久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「からくりサーカス」

 藤田和日郎さん原作の伝奇活劇。

 からくり人形やそれを操る人間に命を狙われている少年、才賀勝。彼は危ういところを、拳法の達人である加藤鳴海と、勝を守るためにやってきたという人形使いの少女、しろがねに救われる。その三人に出会いによって、大きな運命の物語が始まる……というお話。

 全体的に展開が駆け足すぎて、描写不足の点もあり……今一つ、お話についていけなかったというのが、正直な感想です。登場人物が多く、一種の群像劇でもあったわけですが……人物描写も充分とは言えませんでしたしね。

 何というか、すごくもったいない作品だったように思います。原作は非常に長いコミックみたいですし……それを3クールでやろうというのは、やっぱり無茶だったのではないでしょうか。終盤は良いシーンもあったものの、それまでの描写が不足しているせいであまり感情移入できず……前半の描写がしっかりしていればもっと盛り上がったのに、と思うこともしばしばでした。

 ほんとにもったいない作品でした。

 

 

 原作コミック、ちゃんと読んでみたいですね。