久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ディリリとパリの時間旅行」

 8月25日、友人たちとヒューマントラストシネマ有楽町で見てきました。フランスのアニメーション映画。

 密航してパリへとやってきた少女ディリリは、配達人の青年と知り合い……彼と共にパリを回り、様々な偉人たちと触れ合っていく。同時にディリリたちは、秘密結社「男性支配団」の陰謀と対峙することになるのだが……というお話。

 幼いながらも聡明な少女の冒険譚。聞き覚えのある偉人たちが次々と登場してくるのも楽しく、パリの風景描写も美しい。改めて歴史のこと、それにパリのことを勉強したくなってきますね。

 抑圧されている女性たちの解放というテーマは、移民や宗教の問題で揺れる欧州の人たちにとっては、より切実なものなのだろうなぁと思ったりもしました。日本では、あの描写はちょっとぴんとこない人もいるかもしれませんね。