久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」

 先日、友人たちとテアトル新宿で見てきました。2016年に公開された「この世界の片隅に」に、すずとリンのエピソードを更に加えた作品です。

 エピソードの描き方や編集が非常に巧みで、最初からこういう作品だったのでは、と思ってしまうほどでした。

 すずとリンのやり取り、交流が深く描かれたことで……見ていて、すずの心情が前作よりも理解できたような気がします。でも、あの過酷な戦時下の暮らしを考えると……簡単に「わかる」とは言えないような気持ちにもなりますね。

 前作を見ているので、終盤の展開はすべて知っているのですが……それでも一つ一つのシーンが胸に深く刺さり、涙ぐんでしまうこともしばしばでした。

 とても良い作品でした。改めて、多くの人に見てほしいと思えるアニメでした。