原付の「カブ」を題材にした作品。
両親も無くお金も無く、将来の希望等も無かった少女、小熊。起伏のない毎日をただ過ごすだけの彼女だったが、原付のスーパーカブと出会ったことで、その日常は鮮やかな色を取り戻していく……といった感じのお話。
何も無かった少女がスーパーカブと出会ったことで、やれることややりたいことが少しずつ増えていき、その日常が豊かになっていく様子が丁寧に描かれている作品でした。相棒である原付を整備し、季節にあわせてパーツを整え、ときには無謀ともいえる挑戦をしたり、ちょっとした冒険に出たり……愛機と共に過ごす毎日の楽しさも伝わってくる作品でしたね。バイク等の乗り物に憧れていた、自分の幼い頃の気持ちを思い出したりもしました。
静かな雰囲気ながらも、楽しい作品でした。