90年代半ばに大ヒットし、原作小説が今も続いている魔法バトルファンタジー。その第1部の再アニメ化作品。
実験の失敗でその身を異形のモンスターへと変え、姿を消してしまった姉のアザリー。彼女を救うために、少年キリランシェロは師や友人たちと別れ、旅に出る。それから数年後、オーフェンと名を変えた彼の前に、探し求めていた「彼女」が現れるのだが……といった感じで始まる物語。
原作第1部の「牙の塔」編とも言える中盤までを1クールでまとめるために、かなり駆け足気味の展開になってしまっていましたね。カットされてしまったシーンやエピソードも多く……オーフェンらしいドタバタ、キャラクターたちのやり取りがあまり見られなかったのが残念でした。原作第1巻のエピローグなど、地味だけど個人的に好きだったシーンがなくなってしまっていたのも悲しい。
多様な魔術を活用したバトルも「オーフェン」の魅力の一つなのですが……その魔術の違いについても、アニメではちょっとわかりづらい感じになってしまっていましたね。そこも残念。
学生の頃、原作小説がすごく好きだったこともあり、どうしてもアニメには不満点の方が多くなってしまいますが……それでも、昔を懐かしく思い出しながら、最後まで楽しんで見ることはできました。