久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/諸諸感想・レビュー等

「俺たちは天使じゃない」

 テレビ放映されたものを視聴。
 死刑囚の脱獄に巻き込まれてしまった二人の囚人。死刑囚とはぐれ、その後辿り着いた小さな町で、囚人二人はひょんなことから神父に間違われてしまうことになる。神父のふりをしながら、国境を超えて自由を手に入れようとする二人。だが、刑務所からの追っ手もまたその町にやってきて……といった感じのお話。
 警官や追っ手の目を誤魔化し、神父のふりをしてどうにかその場をしのごうとする囚人の行動が、ユーモアと共に描かれていました。
 やがて囚人の一人は教会に安らぎを見出し始め、彼の言葉が人の心に届いたりもするようになり……そして起きる奇跡のような出来事。偽物の神父の言葉が人の気持ちを動かすこともあれば、囚人たちの騒動が結果的に奇跡を引き寄せることもある。信仰、神を信じるということについての一つの形を描いたお話であり……罪を犯し、時には滑稽にも思えるような振る舞いをしながらも、信仰と共に生きていく人間の姿を描いた物語なのだろうなぁと思いました。
 私個人は信仰というものに疎いせいもあってか、ちょっとぴんとこなかったところもありましたけれど……憎めない囚人二人の振る舞いは面白く、彼らがそれぞれ新しい居場所に辿り着けたのは良いことなのだろうなぁと思えました。