久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ライトノベル」第3巻

 なるしまゆりさんのミステリーコミック、第3巻。

 自分が書いたライトノベルに影響を受けたかのような殺人事件を起こされ、更に犯人によって拉致されてしまった左々暗龍。それによって事件が大きく報道され、彼の立場は危ういものになってしまう。一方警察は実行犯である男を捕まえ、首謀者である少女橘愛友里はまた次の行動を起こすのだが……といった感じの展開。

 ミステリアスな雰囲気と怪奇描写、そして主人公たちの心理描写が独特で面白い作品。

 過激さが売りのライトノベルを書いていた作家が、現実の殺人事件に巻き込まれ、人の死を目の当たりにして……自己との対話を繰り返しながら、犯人と向き合っていく。ミステリーとしては異色作というか、正統派なものではないのでしょうけれど……個人的には好きな作品です。

 次巻で完結。