久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「グルービンゴー!!」ソロプレイ

 DJを題材にしたボードゲーム。図形が描かれたカードが繋がるように個人ボードに並べることで、共通ボードに置かれたカードの課題をクリアし、それによって点数を得ていく感じのゲーム。ソロプレイもできるということで、遊んでみました。以下の説明・感想は、ソロプレイのルールのものになります。

 課題となるオーディエンスカードを並べる共通ボードのフロアボードと、図形が描かれたノーツカードを配置する個人ボードのターンテーブルボード、二つのボードを使います。ゲームの準備として、フロアボードにはゲーム開始時の枠にオーディエンスカードを一枚ずつ置きます。ターンテーブルボードのトラックには、プレイヤーのノーツカードを二枚ずつ配置しておきます。そして、ノーツカードの代わりに使用したり、または書かれている課題をクリアすることで点数を得られるキラーチューンカードを二枚受け取り、残ったオーディエンスカードとキラーチューンカードの山札をフロアボードの側に置いておきます。ソロプレイでは、オートマカードの山札もフロアボードの側に置いておきます。これで準備完了となります。

 ゲームは全十ラウンド。各ラウンドは、オーディエンスカードを山札から一枚引いてフロアボードに配置する「入場フェイズ」、プレイヤーがターンテーブルボードからノーツカードを取るトラックを選択する「トラック選択フェイズ」、手に取ったノーツカードを選択したトラックの隣のトラックから一枚ずつ配置していく「配置フェイズ」、配置したノーツカードによってオーディエンスカードの課題を処理していく「解決フェイズ」、の順番で進めていきます。ソロプレイでは、「解決フェイズ」の最初にオートマカードを一枚引き、その処理も行うことになります。

 ノーツカードは四種類の図形が三枚ずつ、合計十二枚あり、「配置フェイズ」で置いたノーツカードの図形の並びと一致する課題が描かれたオーディエンスカードがフロアボードにあれば、そのカードの点数を貰い、そのオーディエンスカードの上に自身の達成トークンを一個置くことができます。一度に複数のオーディエンスカードをクリアできた場合は、それによる連鎖のボーナス点を得ることができます。また、この「解決フェイズ」の際、持っているキラーチューンカードに書かれている課題をクリアすることができていたら、そのキラーチューンカードを手元に出し、カードに書かれている得点に変えることができます。オートマカードには、オートマの進捗トークンを置くことができるフロアボードの枠が描かれており、進捗トークンの数がオーディエンスカードに描かれている図形の数を超えたら、その進捗トークンを取り除き、オートマの達成トークンを置くことになります。オーディエンスカードの上に置かれた達成トークンがプレイヤーの人数以上(ソロプレイでは、プレイヤーとオートマの二人のため、二個以上)になった場合、そのオーディエンスカードは裏返しとなり、以後のラウンドで点数を貰うことはできなくなります。

 十ラウンドが終わったところで、ゲーム終了。ゲーム中に得た点数に、縦・横一列のオーディエンスカードに達成トークンを置くことができていた場合は、それによるビンゴボーナスの点を加え……ソロプレイでは、オートマの得点は計算しないので、プレイヤーがより高得点を目指すことになります。

 カードの選択と配置が悩ましいボードゲームでした。一回のラウンドでノーツカードを手に取れるトラックは一つだけで、オーディエンスカードの課題クリアに使用できるのはそのラウンドに配置したノーツカードだけ、というのが難しいところ。そのラウンドの課題クリアだけでなく、後のラウンドのことも考えてトラックの選択とノーツカードの配置をしていかないと、後半行き詰まり、ほとんど課題がクリアできなくなってしまったりもします。ソロプレイでは、オートマカードによってオートマの達成トークンが置かれていき、狙っていたオーディエンスカードが裏返ってしまうことがあるのも難しいところ。得点を伸ばすためには、オーディエンスカード一枚の点数だけでなく、複数クリアによる連鎖ボーナスや、キラーチューンカードの得点、それにゲーム終了時のビンゴボーナスも大切になってくる感じで……今のラウンドも、先のラウンドも、一手一手、しっかり考えていく必要があるゲームでした。

 何度かチャレンジし、今のところ最高点は85点。「LEGEND DJ」の評価を貰えました。