久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ポケット・ディテクティヴ」ソロプレイ

 協力型のミステリーカードゲーム。ソロプレイでも遊べるということなので、三つの事件のうち、「第1の事件」に挑戦してみました。

 事件の真相に関するネタバレ等はしないように気をつけていますが……遊んだことのない方は、一応ご注意ください。

 このゲームにルールブックはなく……最初はカードの山の上から順番にカードを引き、そこに書かれた内容に従っていきます。ゲーム全体の説明を読み、カードの指示に従って、最初の一部のカードを場に並べ、アルファベットで分けられたカードの束で幾つかの山札を作ります。最初に並べたカードには、事件の状況や、捜査対象となる人物等の最初の選択肢等が書かれています。

 ゲームは基本的に、カードに書かれた選択肢を選び、そこに書かれたアルファベットと数字のカードを山札から取って、裏面に書かれた情報や選択肢を読み……手に入れた情報から事件の真相を推理しながら、次の選択肢を選んでまたカードを取っていく、これを繰り返していきます。そして、充分情報を集め、事件の真相がわかったと思ったら、犯人告発に関する山札をめくって、最後の選択を行っていくことになります。

 カードには、時間経過を示す時計のアイコンや、捜査対象者の感情に関する顔のアイコンが書かれていることがあり……真相解明による点数から、それらアイコンによるペナルティの点数を引いて、評価となる点数を計算します。この点数がより高得点なほど、優秀な捜査官だったということになるわけですね。

 手軽に遊べるミステリーゲームでした。選択肢を選んで次の指示に従うという点では、ちょっとゲームブックに似ている感じもありましたが……カードになっていることで、自分が実際に捜査し情報を集めている、といった気分を味わえるようになっていますね。

 カードを多く取っていけば、それだけ情報は集まりますが……その分、時間経過や捜査対象者の感情によって、最後の評価点が下がってしまうことになってしまうのが難しいところ。事件の全体像を想像し、捜査対象を絞っていくのが大切なゲームだと思いました。

 最初に挑んだ事件では……カードをめくりすぎて、結局「40点以下」、もっとも低い評価となってしまいました。残り二つの事件では、もう少し上の評価を目指したいところです。