久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

トンネルズ&トロールズの遊び方

 最近、自分の中でテーブルトークRPG熱が再燃してまして、システムやサプリメントを買い漁っていたりします。で、先週「イエローサブマリン」で買ったのが、「RPGamer」第11号。ちょっと古いものですが、巻頭の記事が読みたくて買ってしまいました。
 3,150円の定価は少し高めですが、値段分は楽しめたと思います。読みたかった巻頭記事も面白かったですし、「トンネルズ&トロールズ」についての言説は目から鱗でしたし。
 私が初めてプレイしたTRPGは「T&T」でして、愛着だけは人一倍あるつもりだったのですが……私は「T&T」の楽しみ方をまるで分かっていなかったのだなぁと、衝撃を受けました。この記事を読むまで、「T&T」がタクティクスが熱いゲームだったなんて気づきませんでしたから。豪快にダイスを振ってヒットを比べる、単純なパワーゲームだとばかり思ってました。
 でも芝村氏が言うように、ヒットダイスの比べあいは、規模が大きくなるほど運の要素がなくなっていくんですよね。加えて、「T&T」には他のゲームのようなクリティカルやファンブルといった要素もないので、一発逆転といった展開も期待できない。数やヒットダイスに差がある状況で、普通に集団戦闘に入った場合、勝てない相手には絶対勝てないシステムなわけです。
 だから重要なのは、集団戦闘に入るまでにどうするのか。どうやって敵を分断させ、無力化させ、相手の数を削るのかが重要。「大まぬけ」とか「泥だ沼だ」とか壁系の呪文は、そういった戦術を実行するための魔法だったんですね。まるで気づきませんでした。てっきり、「T&T」特有のユーモアだとばかり思ってました。
「T&T」では、勝手なハウスルールを大分作ったものですが、本当の楽しみ方は別にあったんですね。芝村氏の「T&T」の語り、もう10年早く読みたかったです。

 そういえば、「ハイパーT&T」で、途中でやめてしまったキャンペーンが1つあるのですが……もう10年近く前のことですが。プレイヤーキャラが敗走し続けるようなシナリオだったので、中止も仕方なかったんですけどね。GMの独り善がりが過ぎましたからねぇ。昔のことながら、反省。