久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/諸諸感想・レビュー等

「カルトか宗教か」竹下節子

 カルトの問題について書かれた本。カルトの定義や見分け方等。宗教だけでなく、ニューエイジ思想や健康カルト等についても書かれています。
 この本が出版されたのは、1999年。まだノストラダムスの予言が話題になっていた頃でしょうか? 80年代末頃からのオカルトブームや、ニューエイジ思想の流行等も思い出されますね。あの頃ほどではないかもしれませんが、今でもニューエイジ思想やそれに近い道徳論等を押し付けてくる人はいますし、健康ブームは今の方がもっとひどくなっているような気もします。ニューエイジ思想も健康ブームも必ずしも悪いものだとは言えないかもしれませんが、それが人の個性や人間関係を壊そうとするものであったりしたら、やはり問題だと言わざるを得ないでしょう。
 自分の人生を守るためにも、カルト問題についてはちゃんと考えていきたいですね。健康ブームだけでなく、怪しげな自己啓発セミナーや道徳論も多い今、決して他人事ではないと思います。

カルトか宗教か (文春新書 (073))

カルトか宗教か (文春新書 (073))

 カルトグループの話を聞くと、今でも「ザンヤルマの剣士 オーキスの救世主」を思い出します。伝奇ライトノベルの名著。小説として面白いのはもちろんのこと、カルト問題についても非常にわかりやすく描かれています。被害者家族の心情が丁寧に描かれているのも良かったです。