久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「はねバド!」

 バドミントンを題材にしたスポーツアニメ。たぐいまれな才能を持ちながら、母親が家を出てしまったことでバドミントンから離れた羽咲綾乃と、彼女に負けた敗北感に捕らわれてしまっている荒垣なぎさ。二人が高校の部活で再会したことから始まる物語。

 スポーツの爽やかさや楽しさよりも……才能が足りない苦しみや、努力が報われずに負けてしまう非情さなどを描くことの方に重きが置かれていましたね。そして、それでもバドミントンを続けたいという思いも描かれていました。

 母親から捨てられたと思い込み、一度はバドミントンから離れ……高校でバドミントンをやる仲間が出来たと喜んだのも束の間、母親が育てた別の選手と出会ったことで、再び鬱屈した気持ちを抱えてしまう綾乃……彼女の描写も他のスポーツものとはちょっと違っていて、それ故にどうなっていくのか、毎回続きが気になりました。いろいろありましたが……最後は母親への依存からきちんと解放され、攻撃的な性格はありながらも、バドミントンをやる楽しさをちゃんと味わえるようになったみたいなので良かったです。良い終わり方ではないでしょうか。

 原作コミックとはいろいろ違っているようですが……個人的には、一つのアニメ作品として、楽しめました。

 

「はねバド! 」 Vol.1 DVD 初回生産限定版

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