久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「劇場版 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~」

 4月21日、友人たちと新宿で見てきました。「響け!ユーフォニアム」の劇場版最新作。二年生になった黄前久美子は、部活仲間や三年生になった先輩たち、それに新入生たちとともに、また全国目指して頑張ろうと決意する。だが低音パートに入ってきた新入部員たちは、問題があったり癖のある性格だったりして、一筋縄ではいかず……というお話。

 熱血タイプではなく、すごく社交的というわけでもない久美子が、部内の問題や人間関係の揉め事を察知しては、それを調整するために奮闘していく羽目になる……という展開が面白い作品。今回中心となる一年生の子も、本当に厄介で面倒なタイプで……その他、低音パートの人間関係に先輩の問題、もちろん全国を目指しての部活動と、久美子は大忙しで……自分の恋愛を一時保留にするのもわかるなぁと思ったり。三年生になったら進路の問題も出てくるわけですから……続編があっても、久美子の恋愛はお預けになりそうな感じですね。

 クライマックスの演奏シーンは圧巻の迫力でした。最初のテレビシリーズの曲は、もっとテンションの上がりやすい曲だったように思いますが……本作はじっくりと聞かせるタイプの、深く静かな感じの曲でしたね。でもそれがしっかりクライマックスに相応しい曲になっていて、その演奏に魅せられるのですから……演奏シーンの演出、ほんとにすごいと思います。

 非常に良い作品でしたが……劇場用アニメではなく、1クールのテレビシリーズで、もっとじっくり見たかったなぁと思ったりもしました。贅沢な要望かもしれませんけれどね。

 

 

 過去のテレビシリーズや劇場版も、見返したくなってしまいますね。