久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「SOSPETTO -胡散臭い調剤師-」ソロプレイ

 協力者の力を借りながら街一番の薬屋となるために、より価値のある素材を使って権利を取得し、他のプレイヤーよりも高得点を目指そう、といった感じのゲーム。ソロプレイもできるということで、遊んでみました。

 ゲームの始めに協力者カードを一枚選んで受け取り、素材カードの山札から三枚を最初の手札としてもらいます。場には、プレイヤーの人数にあわせて数枚の権利カードを並べ、その下には各権利カードのタイムリミットを示すカードを置きます。そして、各プレイヤー、得点を管理するカードとトークン、権利取得の際に使うダイスを受け取れば準備完了となります。

 ターンは、各プレイヤーが素材等を入手する準備パート、他のプレイヤーと権利カードの取得を争う権利取得パート、事後処理のクリーンアップの三つに分かれています。

 準備パートでは、素材カードの追加入手や他のプレイヤーとの手札交換、協力者のスキル使用等七つのアクションのうちから3アクションを選んで行い……全プレイヤーが準備パートを順番に終えたところで、権利取得パートに移ります。

 権利取得パートでは、場に並んだ権利カードから取得するものを選び、他のプレイヤーに見えないようにダイスの目を変えてそれを示し……全プレイヤーが同時にそのダイスの目を公開して、権利取得の処理を行います。このとき、ダイスの目がバッティングしてしまったプレイヤーは権利カードを取得することはできません。権利カードを取得したプレイヤーは、そのカードに必要とされる属性の素材カードを捨て札にし、その素材カードの価値の合計分、点数を得ることができます。

 権利取得パートを終えたら、クリーンアップへと移り……各権利カードのタイムリミットの数値を減らし、リミットを迎えた権利カードは破棄、場に必要なだけ権利カードを補充し、各プレイヤーの手札の調整等を行って……ターンを終了します。場に権利カードが残っている場合は次のターンへと移り……権利カードが残っていない場合は、得点計算のための「後日談」へと移ります。ゲーム中に得た点数に、同一の権利カード取得によるボーナス、同属性の権利カード取得によるボーナス、権利カードに必要な素材カードを支払えなかった際のペナルティ等を加えて最終得点を計算し……もっとも高得点だったプレイヤーが勝者となります。

 ゲームの特徴の一つは、素材カードの属性や価値が、カードの裏面でもわかるようになっていること。そのため、他のプレイヤーの手札の情報の一部を知ることができ、それにより権利取得パートで誰がどの権利カードを取得しようとしているのか、その予想をすることができるようになっています。また、準備パートでは他のプレイヤーと手札を交換したり、公開された他のプレイヤーの素材カードを購入したりすることもでき……権利取得パートでの駆け引きを有利にするために、準備パートでどう立ち回るかが大事なゲームだなぁと思いました。ソロプレイでは、仮想敵となるキャストを相手に高得点を目指して戦うことになるわけですが……仮想敵相手では、この駆け引きの要素がぐっと減ってしまうので、ゲーム本来の面白さを味わうことはできないのだろうなぁと思ってしまったりもしました。数回ソロプレイで遊んでみましたが、難易度はそれほど高くないように思えましたし。

 いつかちゃんと、多人数プレイで遊んでみたいですね。