久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「陰の実力者になりたくて!」

 普段はモブキャラとして生き、正体を明かさないままその強大な力を世に示す、そんな陰の実力者に憧れていた主人公。異世界に転生した彼は、実際に大きな陰謀が蠢くその世界で、「陰の実力者」として世に影響を与えることになっていくのだが……といった感じのお話。

 異世界の陰謀に関わり、または対峙する人々はシリアスなのに、主人公自身はどこかとぼけていて、「陰の実力者」としての振る舞いもごっこ遊びやロールプレイの延長みたいなもので……その温度差というか、ギャップが独特で面白い作品でした。

 主人公と関わるヒロインたちは、割と大変な状況に追い込まれていきますが……今後どんなお話が描かれるのか、続きが気になりますね。