第10回日本ホラー小説大賞受賞作の表題作と、他三篇収録の短編集。
表題作はエログロ系のお話? 舞台となっている地名などから考えると、ある種の寓話なのかなぁとも思いますが。
「キューブ・ガールズ」「ジャングル・ジム」は割りと普通のホラー。どちらも、ちょっと説明的すぎる気もします。
最後の「妹の島」は、表題作とは趣は違いますが、やはり気持ち悪いお話。短編よりも長編で読んでみたいネタでした。というか、あっさり終わりすぎて物足りなかったです。全体の雰囲気などは一番好きだったのですが。気持ち悪くてねっとりとした空気が伝わってくるようで。長編でしっかり書いてほしかったです。残念。
- 作者: 遠藤徹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 文庫
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