久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「アナと世界の終わり」

 7月6日、新宿武蔵野館で見てきました。

 寂れた田舎町で、鬱屈した日々を過ごす高校生たち。親も教師も学校もサイテー。学校主催のクリスマス会すらダサい。だがそんなつまらない日々が、ゾンビの発生によって突然壊されてしまい……という、青春テーマのゾンビ映画ミュージカル映画でもあり、歌や踊りで登場人物たちの心情が描かれているのが特徴ですね。

 ゾンビの襲来によって壊された日常。ゾンビとなっていく顔見知りの人たち。そして遂に友人たちも……つまらなくて退屈で、最低だと思っていた毎日も、実はそれなりに愛しいものであったことに気づかされる展開が何とも切ないですね。終末の世界に残された彼らに、少しでも救いがありますように……と、願ってしまいました。

 良い作品でした。