久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/諸諸感想・レビュー等

「さかな、さざなみ、さようなら」

 煩悩からの解放、輪廻からの解脱をテーマにした一人用カードゲーム。30枚のカードによるデッキを、さらには説明書や内箱等のコンポーネントまでも……そのすべてをゲームから取り除き、解放することを目指すゲームです。

 カードの総枚数は30枚。カードを彼岸に送る(解放する)ために使う「徳」カード、様々な効果を持つ「アクション」「特殊」「合点」カード、特殊効果はなくただ彼岸に送ることを目指す「煩悩」カード……などによってデッキは構成されています。またカードにはすべて、彼岸に送るために必要なコストが書かれています。

 山札用ボードにシャッフルしたカードを置き、解放したカードを置くための「彼岸・超彼岸」の内箱をセットし、近くにゲームの説明書を置けば準備完了。

 手番では、山札からカードを5枚ひいて手札とし……「徳」カードの数字でコストを支払って手札のカードを彼岸に送る(内箱の「彼岸」のスペースに置く)、「アクション」カード等の特殊効果を使う、の二つの行動ができます。ただし、「アクション」カードは手札が許す限り順番も自由に使えますが、「徳」カードを使ってカードを彼岸に送ることは通常1回しかできません。行動を終えたら、使用したカードと残りの手札をすべて捨て札置き場に置いて、1ターン終了。カードを5枚ひいて、次のターン開始となります。また、山札が尽きた場合は、捨て札置き場のカードをシャッフルして新たな山札にするのですが……その際、内箱の「彼岸」のスペースに置かれたカードを2枚、隣の「超彼岸」のスペースに移さなければなりません。移すことのできるカードが無い場合は、その時点でゲームオーバーとなってしまいます。そうしてゲームを続け……すべてのカードを「彼岸・超彼岸」の内箱に置くことができればゲームクリアとなります。

 ユニークなのは、ゲームクリアをした後……決められた枚数のカードを「彼岸」のスペースから「超彼岸」のスペースに移すことで、ゲームの説明書、内箱、山札用ボードのコンポーネントも解放することができるということ。通常のクリアから、更に上を目指すことができるわけですね。

 カード枚数は少なめですが、結構やり応えのあるゲームでした。難しいのは、通常1ターンに解放できるカード枚数は1枚だけということと、「徳」カードもコストを支払って彼岸に送らなければゲームクリアはできないということ。多くのコストを支払える「徳」カードは、それ自体を解放するためのコストも高めなので、早く解放してしまうと他のカードを解放することが難しくなってしまい、かといってずっと残しておくと、その「徳」カード自体を解放することが難しくなってしまう。また、山札が尽きて捨て札を新たな山札とする度に、「彼岸」のカードを「超彼岸」に移さなければならないため、無駄に手番を流してしまってはすぐゲームオーバーになってしまうことになる。「アクション」カード等の特殊効果を組み合わせて上手く活用し、1ターンに複数枚のカードを効率よく解放したりしていかないと、ゲームクリアするのは難しい感じですね。すべてのカードの効果に意味があり、考えて使っていくことが大事なゲームでした。

 何度か遊んでみて……ゲームクリアし、説明書の解放まではできました。諸法無我。他のコンポーネントも解放できるようにチャレンジしていきたいと思います。