久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ファミリア」(第2版)ソロプレイ

 フリードマン・フリーゼ、デザインの、マフィアの構成員勧誘を題材にした二人用カードゲーム。より得点の高い構成員のカードを多く取得し、合計点が高かった方が勝者というゲームです。仮想敵であるロボット相手のソロプレイもできるということで、遊んでみました。
 構成員のカードは0から4までのランクがあり、四つのファミリーにわかれています。各ファミリーのランク0のカードを一枚ずつ、合計四枚のカードを両者最初の手札とし、シャッフルした山札から場に六枚のカードを並べたら、準備完了。基本的にはこの場に並んだカードを、手札のカードを組み合わせて取得していくことになります。また、自分の前の空間は「組事務所」とし、手札から使用したカードを置く場所とします。
 構成員カードはファミリーごとに特殊効果・特徴があり……「仕切屋(アカウンタンツ)」、手札と「組事務所」のカードを交換する。「愚連隊(ブルーツ)」、場札一枚のランクを手番が終了するまでマイナスする。「傭兵団(マーシナリーズ)」、他のファミリーのカードと組み合わせて使用できる。「名門(ファミリア)」、特殊効果は無いが他のファミリーよりも得点が高い……となっています。
 自分の手番は……1、場にランク0のカードが無く、取得したいカードも無い場合、場札を捨てることで山札のカードを新たに場に並べる。2、望むなら手札の「仕切屋(アカウンタンツ)」のカードを一枚「組事務所」に置き、その効果を使用する。3、望むなら手札の「愚連隊(ブルーツ)」のカードを一枚「組事務所」に置き、その効果を使用する。4、手札のカードを使用し、場札を一枚取得する……の順番で進みます。
 場に並んだカードを取得する際は、ランク0のカードは無条件で手札に加えられますが……ランク1以上のカードについては、取得しようとするカードと同じファミリーで、そのランクが一つ下のカードが二枚必要となります。手札からその二枚のカードを自分の前に出し、場のカードを手札に加えた後、一枚は手札に戻し、もう一枚は「組事務所」に置いておかなれけばなりません。
 場のカードを一枚取得するか、パスをしたら相手の手番となり……二回山札が尽きて、すべてのカードが場に並ぶか、各プレイヤーの持ち札になるかしたらゲーム終了。手札と「組事務所」のカードすべての得点を合計して比べ……より得点が高かった方が勝者となります。
 簡単そうに見えて……やってみると非常に難しいゲームでした。効果を使用したり、場札を取得した後に「組事務所」に置かれたカードは、「仕切屋(アカウンタンツ)」の効果を使用する以外では手札に戻ることがないというのがまず難しいところ。漫然と場のカードを取得するだけでは、すぐに何も出来なくなってしまいます。場札のカードを取得するためにもランク0のカードは必要ですが、ランク0は「名門(ファミリア)」以外は得点も0なので、そればかり集めていては得点も低いまま終わってしまう。各ファミリーの効果を活用して、ランクが上のカードをより多く確実に集めていく必要があり……非常に考えさせられる、難しいゲームでした。ソロプレイの仮想敵であるロボットは、プレイヤーとは違うプログラムにより、手番で必ず場のカードを一枚取得できるため……ほんと、あっという間に欲しいカードを取られてしまい……勝つのは容易ではありませんでした。何度も挑戦していますが……今のところ、「レベル1・プレイヤー先攻」で一勝しただけです。ほんと強敵。
 難しくも非常に面白いゲームでした。準備は簡単で、慣れてくると割とスムーズに遊べるので……繰り返し挑戦できるのも良いですね。次は「レベル1・プレイヤー後攻」で勝利できるよう、頑張りたいところです。