久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「緑の国のアリス」ソロプレイ

 フリードマン・フリーゼ作の、1~4人用の協力型カードゲーム。4人のキャラクターが保有するカードのアクションを実行し、「緑の怪物」に捕まらないようにしながら、山札のカードを引いてゲームを進めていく、といった感じのカードゲームです。4人プレイのときは、各プレイヤーが1人のキャラクターを担当することになりますが……全キャラクターを1人で担当することで、ソロプレイもできるということなので、遊んでみました。

 山札を場の中央に置き、4人のキャラクターと、それぞれの最初のカードを配置すれば、準備完了となります。本ゲームにルールブックは存在せず、必要なルールや特殊なカードの説明については、ゲームの展開にあわせて山札から引いたカードに書かれているので、その都度確認していくことになります。

 キャラクターの手番で行うアクションは、そのキャラクターの保有欄に置かれたカードから1枚を選び、カードに記載されているアクションを実行し、使用したカードは捨て札とする……基本的にはこの一つだけです。カードにはそれぞれ、次のキャラクターの手番をとばす等、様々な効果が書かれています。各キャラクターの保有欄からカードが無くなってしまった場合は、山札から1枚引いて保有欄に置き、次のキャラクターへ手番を移します。

 ゲーム開始時、各キャラクターは1枚ずつカードを保有していますが、そのうちの1枚が、キャラクターを追いかけてくる「緑の怪物」のカードであり、この怪物から逃げること……具体的には、「緑の怪物」のカードを保有するキャラクターが手番を迎えないようにすることを目指すことになります。「緑の怪物」のカードを保有するキャラクターが手番を開始した場合、その時点でゲームオーバーとなってしまうので……他のキャラクターが保有するカードのアクションにより、「緑の怪物」を保有するキャラクターの手番をとばすようにしたり、手番の順番を逆向きにしたり、または「緑の怪物」のカードを他のキャラクターが保有するようにしたりするわけです。

「緑の怪物」から逃れながらゲームを進め、山札のカードを引いていくと、それにあわせて新たなカードやそれに関する特殊ルールが明らかとなっていき、ゲーム全体の章も進んでいき……そうして、山札の下にあるであろうゲームクリアを目指すことになります。

 非常に難易度の高いカードゲームだと思いました。初回プレイでは、どんな効果のカードがあるのかもまるで分らないままゲームに挑むことになるので……ほんとあっという間に「緑の怪物」に捕まり、ゲームオーバーになってしまいました。1枚1枚、効果の異なる様々なカードを、どう使っていけばいいのか……本当に考えさせられ、悩まされるゲームでした。

 何度か挑戦し、一応「第二章」まで進められましたが、まだ山札の半分も過ぎていないみたいなので……先は長そうです。

 地道に挑戦していこうと思います。