久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「僕の心のヤバイやつ」

 友達もおらず、いつも一人で少し捻くれたことを考えている少年、市川京太郎。友達に囲まれ、明るく人気者だけれどちょっと変わったところのある少女、山田杏奈。クラスメートながらあまり接点のなかった二人だったが、ひょんなことから関わり合い、徐々にその距離を近づけていくのだが……といった感じのお話。

 中学生、思春期の少年少女の、純粋なラブコメディ。少しずつ距離が近づいていき、親しくなり、やがて互いに意識し合うようになっていく様子が、とても丁寧に描かれている作品でした。特に、相手を意識していながら、素直になれなかったり、余計なことばかり考えてしまう少年の心情がとてもよくわかり……元男の子として、すごく共感できました。自分の学生の頃のことを思い出してしまったりも。

 男の子向けのラブコメ作品として、とても楽しかったです。第2期の放送も楽しみですね。