久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ジャンヌ・ダルク -オルレアン ドロー&ライト-」ソロプレイ

 百年戦争時代のフランス、オルレアンを舞台に、その地域での発展と影響力を競う紙ペンゲーム。仮想敵であるジャンヌ・ダルクを相手にしたソロプレイもできるということで、遊んでみました。以下の説明・感想は、ソロプレイでのものになります。

 手番で選んだ随行者タイルによって行うアクションを決め、陸路や水路の接続、商品やコインの入手、交易所の建設、発展点の取得等を行い……それらを個人シートの地図や各マスに印をつけて記録していきます。そうして、交易所の建設や、マスを埋めたことによって得られる市民やボーナス等を増やしていき……ゲーム終了時、それらの点数を合計し、より高得点となることを目指します。多人数プレイではもっとも点数が高かったプレイヤーが勝者となり、ソロプレイでは、仮想敵となるジャンヌ・ダルクと同じかそれ以上の点数を得られれば勝利となります。

 高得点を目指すために必須となるのが、交易所の建設。それを町に建設するためには、地図の出発点となるオルレアンと陸路か水路を通じて結ばれていなければならず、建設するためにはコストとしてコインも払わなければならない。また、発展点も取得していかないと、交易所を建設しても得点は伸びなくなってしまう……やらなければいけないことが多く、どのアクションをどの順番で行っていくのか、それを考えるのがなかなか難しくも楽しかったです。

 紙ペンゲームらしく……地図の陸路や水路が塗り潰されたり、商品やコインを記録するマスの列が埋まったりすると、追加の効果で更に商品やコインを入手したり、追加アクションが行えたりするところも面白いところ。追加効果を上手く繋げていければ、正に連鎖するように次の追加効果を得ていくことができるので……狙ったとおりにゲームを進められた時は、とても気持ちが良いです。

 仮想敵となるジャンヌ・ダルクの行動……随行者タイルの選択とアクションは、ソロ専用のデッキによって決まり、その結果は、個人シートのソロ用の面に用意されたジャンヌ・ダルクの欄に印をつけて記録していきます。ジャンヌ・ダルクは、手番ごとにほぼ確実に自身の点数を増やしてくる上、プレイヤーのボーナス点を取得できなくしてきたりと妨害も行ってくるので、かなりの強敵でした。ジャンヌ・ダルクのレベルは、通常カードだけを使用するレベル1、それに追加の修道士アクションを採用するレベル2、更にデッキの一部を上級カードに入れ替えるレベル3の三段階。レベル1は割と簡単な方でしたが……レベル2には、何度も挑戦し、ようやく勝てたといった感じでした。レベル3にも、近いうちに挑戦してみようと思います。

 総じて……ゲームをどう進めていくか、いろんな戦略が考えられそうな、面白いゲームでした。多人数プレイでは、交易所の建設やボーナス点の取得等は早い者勝ちであり、他のプレイヤーよりもどう先んずるかも大切なゲームになりそうで……その辺の駆け引きも楽しくなりそうなゲームに思えました。いつか友人たちとも遊んでみたいですね。