久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「アトランティスのこころ」

 録画しておいたものを視聴。
 二人の幼馴染の死を知った主人公が、子供の頃過ごした町で、少年時代の思い出を振り返るという内容。子供のことを省みない母親。昔他界してしまった父親。幼馴染で初恋の相手でもある少女と、仲が良かったのに成長していくなかで仲違いしてしまった少年。そして、不思議な力を持った老人との出会い。
 親や友達との関係や、初恋の気持ちなど、少年時代の描写が秀逸でした。不思議な力を持った老人との出会いが、控えめながら少年に影響を与えていることもよくわかります。老人の持つ力や、それを追っている政府の陰謀めいたものは、ぼかす程度の描き方で、本当にそういう力や陰謀があったとも、少年の想像に過ぎなかったともとれるようになっているのが良いですね。
 全体的に良い雰囲気の映画で、映像もきれいで楽しめました。