久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち/デッドマンズ・チェスト/ワールド・エンド」

 録画しておいたものを視聴。連休中に三作まとめて見ました。
 一作目は非常に楽しめました。憎めない海賊のジャック・スパロウがなによりも魅力的。そのジャック・スパロウに振り回され、時に対立しながらも認め合うことになる若者のウィリアムやヒロインのエリザベスも良いキャラで、三人の関係も上手く描けていたと思います。
 呪われた宝によって不死になってしまった海賊たちの描写は、おどろおどろしく、そして同時にどこかユーモラスで。敵役のバルボッサも憎らしく、それでもやはりどこか憎めない。
 海賊たちが魅力的に描かれていて、アクションシーンも楽しめて、海賊テーマの娯楽作品としてとても楽しい映画でした。
 でも2作目以降は、ちょっと微妙な出来。その場での思いつきのような裏切りや騙しあいが多すぎて、登場人物の魅力が一気になくなってしまったような印象で。3作目の、海の自由を取り戻すために伝説の海賊たちが協力するという流れは、本当だったらもっと盛り上がったはずなのですが……登場人物に魅力が感じられなかったので、感情移入もできませんでした。
 クライマックスのクラーケンとの対決があまり盛り上がらずに、3作目に続くという展開で終わってしまった2作目の構成も、かなり微妙ですね。一本の映画作品としてどうなんでしょう?
 1作目がとても楽しく、またその終わり方もキレイだっただけに、続編で微妙な気分になってしまったのは残念です。まったく楽しめなかったというわけではないのですが……。
 4作目の制作も決まっているようですが、どういうお話にするんでしょうね?

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