久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「シン・ゴジラ」

 7月30日、同人仲間と新宿で見てきました。以下、ネタバレ有りの感想になってしまうので、未見の方はご注意下さい。
 庵野秀明総監督による「ゴジラ」。最高の怪獣映画でした。ほんとに、アメリカ版の「GODZILLA ゴジラ」の迫力に負けないだけの作品でした。
 ゴジラの圧倒的な存在感と、その力を見せつけたときの絶望感。それに対峙する日本人の意地。
 映像的な迫力もすごかったですが、テンポよく進んでいく物語はコミカルなところもあって楽しく……そして最後の作戦には、子供の頃を思い出してワクワクしてしまったりもしました。「ゴジラ」の影響を受けた子供だったら、多分一度は考えると思うんですよね、自分だったら巨大怪獣をどうやって倒すかって。その作戦を考えていたときのワクワク感が胸に甦る思いでした。無人在来線爆弾、ほんと最高でした。
 怪獣映画ではありますが……お話の作りは災害対策シミュレーションっぽいところもあるので、「ゴジラ」に興味のない方でも結構楽しめるのではないかと思います。他の怪獣やSF的特殊兵器等が出てくることもなく、非常に現実味のある作りになっているので。
 総じて……本当に面白い怪獣映画でした。アメリカの映画界と比べると、予算等でいろいろと制約の多い日本の映画界ですが……それでもこれだけ迫力のある映画を撮る力があるということを知ることができたことも、嬉しかったです。
 大勢の方に見て欲しい作品ですね。